【25年4月第3週】蚊からペットを守る!フィラリア症の予防と蚊よけ対策

ポイント

  • 蚊が媒介するフィラリア症は犬猫の大敵
  • 予防薬の投与が基本だが、体質や病気で飲めない子もいる
  • ペット専用の蚊よけグッズや環境整備で蚊の発生を抑える
  • 水たまりや植木皿などの蚊の産卵場所をなくす
  • 定期的な健康診断で早期発見・早期対策

春が深まるにつれ、徐々に増えてくるのが蚊の存在です。
暖かい季節に入り、蚊が活動を始めると、犬や猫にとって心配なのが“フィラリア症”という病気。
フィラリアという寄生虫が蚊を介して犬や猫に感染し、最悪の場合、心臓や血管に深刻な ダメージをもたらします。

トリマーとしても、この病気の予防と対策は重要視しており、毎年のように「どう予防すればいいの?」 というご質問をいただきます。
フィラリア症予防で最も基本となるのは、動物病院で処方されるフィラリア予防薬の投与です。
通常、体重や健康状態を考慮して、月に一度の投薬が推奨されるケースが多いですが、 中には持病やアレルギーなどの理由で薬が飲めないペットもいます。
そうした場合は、蚊よけグッズや防虫効果のある首輪など、 代わりの手段を上手に活用する必要があります。
もちろん予防薬に勝るものはありませんが、 できるだけ蚊の接触を防ぐことがリスク低減につながるのです。

日常的な対策としては、蚊が家の中に入らないように網戸をしっかり閉めたり、 玄関ドアの開閉時間を短くするなどの工夫が重要になります。
また、室内でも蚊が発生する原因となり得る水たまりや植木の受け皿など、 蚊が産卵しやすい環境を作らないように注意することも大切です。
庭やベランダがある方は、定期的に掃除をして水が溜まらないように管理しましょう。

なお、フィラリア症は寄生虫が心臓に住みつく病気であり、症状は比較的わかりやすいとされています。
初期には軽い空咳が見られ、中期になると咳の頻度が増えるだけでなく、 痩せているのにお腹だけがポッコリするなどの症状が出始め、 末期にはひどい咳や血尿、元気消失といった深刻な症状が見られます。
少しでも違和感を覚えたら、すぐに動物病院で検査を受けましょう。

さらに、屋外の散歩時にも蚊に刺されないようにする工夫が求められます。
草むらや水辺は蚊が多く発生しやすいので、特に夕方以降は散歩コースを変えたり、 時間帯をずらすのも一つの手です。
ペット専用の蚊よけグッズも、多様なアイテムが販売されていますが、 選ぶ際にはペットの肌や被毛への影響をよく調べ、 できるだけ刺激の少ないものを選んでください。

トリミングサロンに来られるワンちゃん・ネコちゃんでも、 早期の予防をしっかり行うことで元気に過ごしている例は数多くあります。
愛するペットを守るために、春先からしっかりと蚊対策を始めていきましょう。

この記事を書いた人

富崎 章子

三重県のドックサロン「pawpad」店長
愛玩動物飼養管理士、トリマー、キャットグルーマー、ハンドラーなどの資格保有。
ペットのためのトリミング"をモットーに、
ペットが幸せに暮らせるお手伝いをしています。